帝一の國4

2018/01/06

古屋兎丸、集英社。兎丸先生の、バカ高校生が大まじめに馬鹿をやる漫画の四巻目。生徒会選挙も激化し、色んな鞘当てが激しくなっております。今回は弾くんが主役力を発揮してメインっぽい立ち位置に。そしてラブコメっぽい空気もちょっと濃厚に。相変わらず、真面目で綺麗な空気になると帝一は影が薄くなるなぁ。小物でバカで計算高いから、理想論が通り出すととたんに不利になる辺りが可愛いと僕は思います。
この漫画、一応野望モノというか政治群像劇の側面もあって、弾くんが代表する清廉潔白で真面目な勢力と、帝一が代表する現実的で清濁併せ呑む勢力のぶつかり合いが大きな見せ場です。お金も政治的圧力も結構動いているはずなんですが、ギャグの切れ味が良すぎるせいでたまに忘れますね。今回も切れてたなぁ、男大鼓とか。褌一丁よりも、P77の法被から覗く長い脚に気合とフェティッシュを感じるぜ兎丸先生。あと帝一たちのヒョロい体。
しかしながらギャグ以外にも、男弾くん決別の拳であったりとか、先生からの檄文であったりとか、仁の策略億章同盟だとか、群像劇として熱い部分もしっかりしてるのがこの漫画のいいところ。ラブコメの部分で個人的に帝一と弾くんがやり合っているのも、政争に泥臭さを添えていていい効果だと思います。まぁ女の子に対する扱い見てると、こっちでの勝機は帝一にはピクリとも無いっぽいですが。まぁ帝一くん小物だからね、しかたがないね。
そして、今まで話の中心にいながらややキャラが薄かった氷室先輩(いやギャグ方面では大暴れだったけどね。非校民とか)と、その隣に突っ立ってた駒先輩に人間味が足された番外編。ギャグいっさい無しの超直球青春ストーリーでしたが、それゆえに直球なパワーと素直な後味で、二年生組のキャラ立ちにニトロが積まれた感があります。こうしてキャラが立つと、本筋を追いかける気力にも鞭が入り、油の乗ったストーリーでまたキャラが生きてくる、といういいフィードバックが生まれる気がします。やっぱ群像劇は、個別のキャラがいきいきしているのが大事だなぁ。